ゲーム収録楽曲の「GAME VERSION」や「M@STER VERSION」などの違いについての解説です。
このページの最終更新は2012年4月ごろです。まだ「765PRO ALLSTARS」と「ゼノグラシア」と「DS」しかありませんでしたが、基本的な考えかたは2021年現在も同じです。
「M@STER VERSION」は、アーケード版の初期10曲はアレンジ版(便宜上のフルバージョン)、それ以外はフルバージョン(原曲)。ただし「私はアイドル♥」のみはアレンジ版で、フルバージョン(原曲)が別に存在。
ゲームに収録されているバージョン(GAME VERSION)は、アーケード版の10曲は原曲、それ以外はショートバージョン。
さらに、ゲーム「ライブフォーユー!」で「GAME VERSION」のアレンジである「REMIX-A/B」が登場、それを「M@STER VERSION」にあわせて作ったCD向けの「REM@STER-A/B」が存在。
ゲーム「アイドルマスター2」では、「THE IDOLM@STER 2nd-mix」が登場。
以降、各要素について時系列を追って説明していきます。
アイマスのゲームに収録されている楽曲は、全て曲の長さが2分前後になっています。これは、ネットワーク対戦であるオーディションゲームで同期をとるためです。
2005年にアーケード版が稼動した当初は、この"ゲームに収録されたもの"がアイマスの曲の全てでした。
しばらくしたあと、CD「MASTERPIECE」シリーズが発売されるのですが、このCDに収録されたものは「ゲーム収録バージョンにアレンジを加えて、フルバージョンと定義したもの」でした。それがいわゆる「M@STER VERSION」です。
つまり、アーケード版からの10曲においては、ゲーム収録バージョン(GAME VERSION)が原曲で、「M@STER VERSION」はアレンジ版です。
さらにいえば、「蒼い鳥」は初期に作られたため、この「2分前後」という仕様を満たせず、曲の速さを調整したり後奏をカットしたりしたそうです。後奏のみ追加したバージョンが「THE IDOLM@STER MASTERPIECE 02」に収録されています。
時は流れ、2007年にゲームのXbox360版がリリース、CDシリーズもあわせて「MASTERWORK」シリーズとなりましたが、このタイミングで楽曲の制作手法が逆になりました。
つまり、先にフルバージョンの原曲として「M@STER VERSION」を制作し、それを短くしてゲーム収録バージョンとするということです。
さらに、歌い手側にも変化があります。「MASTERPIECE」シリーズでは各自の歌うパートのみを収録していたものが、「MASTERWORK」シリーズから以降は、曲の始めから終わりまで収録して必要なパートだけを切り出すようになりました。
また、CDだけの楽曲として「神さまのBirthday」が制作されました。(※のちにゲーム「ライブフォーユー!」にてゲーム収録楽曲となります)
ただし「私はアイドル♥」のみは「THE IDOLM@STER MASTERWORK 00」に収録されたものが原曲(フルバージョン)で、「M@STER VERSION」はそのアレンジ版となっています。 のちに原曲のほうには「SINGLE VERSION」という名称が与えられています。(THE IDOLM@STER MASTER SPECIAL 01より)。
次に発売されたCDシリーズ「MASTER ARTIST」では、各アイドルひとりひとり異なる専用曲が制作されます。
当初はCDだけの楽曲という扱いでした(※)が、のちにゲーム「ライブフォーユー!」や「アイドルマスターSP」にてゲームへ収録されました。この流れは今後も続いていくものと思われます。
これらは、先にCDのみのオリジナル楽曲という扱いで発表された関係上、「M@STER VERSION」という冠はついていませんが、原曲(フルバージョン)です。
2009年末までは、ゲームに収録された楽曲は全てナムコのサウンドチーム(元も含む)が作曲を担当したもののみでしたが、「アイドルマスター2」からは社外の作家も参加しています。
(※) MASTER ARTISTシリーズがリリースされるという情報の出始めには「新ゲーム収録楽曲」との記述も存在しましたが、すぐ削除されました。
2008年に発売されたゲーム「ライブフォーユー!」では新たに、今までの収録曲のボーカル音源はそのままで、演奏部分のみ別に作り直した「REMIX-A」および「REMIX-B」が収録。アレンジはナムコのサウンドチームではない、外部の作家により行われました。
さらにCD「MASTER LIVE」シリーズ以降には、「REMIX-A/B」のアレンジ指向はそのままに、曲の構成を「M@STER VERSION」にあわせた「REM@STER-A」および「REM@STER-B」が収録されました。
「REMIX-A/B」のボーカル音源は以前のゲーム収録分そのままですが、「REM@STER-A/B」ではボーカルも収録しなおされています。
2008年には5pb. よりCD「ファミソン8BIT☆アイドルマスター」シリーズがリリースされています。
既存楽曲のファミコン風アレンジが収録されています。アレンジはナムコのサウンドチームではない、外部の作家により行われました。
2011年に発売されたゲーム「アイドルマスター2」では新たに、「THE IDOLM@STER」のアレンジバージョンとして「2nd-mix」が収録。
他の楽曲の「2nd-mix」も作られる……と思われましたが、2012年4月現在、「THE IDOLM@STER」以外のものは発表されていません。